電車での突然の告白にあの時は．．．

彼が少し口ごもって続けます。
「よく乗ってますよね、この電車。」
「！？　あ、はい．．．」　だって通学に使ってるもん．．．
って、自分から情報を与えなくてもいいか。

びっくりしすぎて、しかも怖くて。
そうりゃそうです。
世間では物騒な話もよく聞きますから、
知らない人に話しかけられると自然と警戒してしまいます。
なんたって、うら若き女子大生でしたし(笑)。
しかも、よく乗っていることを知っているとは！
すると彼、こんなことを言い出しました。
「いつも見てました。かわいいなぁと思って．．．。」
～！？
見られてたのか！恥ずかし～
電車の中なんて、いつも寝てるよ私
なんて返していいかわからず、
「あ、ありがとうございます」
と、か細い声でなんとか返すNiyon。
ちょっと沈黙が流れ、彼。
「彼氏とかっているんですか？
　あの、もしよかったら友達からお願いできませんか？」
．．．．．．。
今考えれば嬉しいことなんですが、
この時はいきなり言われて、ほんとにどうしてよいかわからず、怖くて、
「彼氏いるんです。ごめんなさい。」
と、とっさに断ってしまいました。ほんとは彼氏いなかったのに。
彼はとてもがっかりした様子で、
非常に申し訳なく思いましたが、どうにもできず．．．。
それからしばらくは、その人に見られているようで、
その線を利用するのが怖かったなぁ、すごく。

急に話しかけられて、気持ちを伝えられて、
友達からって言われても、、、当時の私にはそんなの無理でした。
何より「いつも見てた」という言葉にぞーっとして
恐怖心・警戒心が勝ってしまいました。
彼の顔もまともに見れなかった気がします。
でもでも冷静に考えると、彼の勇気は拍手ものです
よく決心したなぁ
きっと、すごく緊張したんだろうなぁ。
嬉しい体験だったのに、私も若かったからね(笑)。
今会えば、すてきな友達になれるかも
心に秘める、良い思い出です

でも男性諸君！
告白はちゃんと相手の状況も考えてしてください(笑)。
全く知らない人に告白されると、やっぱり逆に恐いですよー。
適当なきっかけを無理にでも作って、まずは自分を知ってもらって
そこからですよ♪




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